名古屋の
街のにぎわいを少しかわした
道路を半分見上げるかんじの半地下
下にまで伸びた長い暖簾を揺らしそっと佇む
いろいろ勘違いしていたそば屋がある
まずひとつは
数年前にこの店を訪れた時名古屋の知り合いに
きしそばって言う
きしめんのように太い蕎麦があるって聞いて足を運んだわけだが
まあいわゆる
見たさってやつ
名古屋って事で
きしめんのように太い蕎麦で
きしそば
そんな感じで
軽いタッチでのメニューなんだろうな
と思ったのだが
それが見事にそんな浮かれた感じで作ったのではない事を悟った
だって
そばがきのようにモチっと濃厚に蕎麦を感じれて
麺としての口当たりも楽しめる
こいつは
んまい
最初はそのままで
蕎麦の香りとモチモチ感を楽しんで
次に塩をちょいとつけてさらに風合いを感じで
そして最後に出汁で
こいつは
んまい
いわゆる見たさでって気持ちに深く反省
これは他の蕎麦も気になるぞって
追加のざるを待ちながら
箸の木曽ひのきの刻印を眺めながら「シブい箸だね」
「あっなんでもここのご主人岐阜の名店で修行してたらしいっすよ」
「あーーーっなるほど」
そう岐阜の知り合いから聞いた事ある
【そばきり 萬屋町 助六】って店行ってみてくださいと
なた切り蕎麦っつうのがあってすげえ太い蕎麦なんすよって
それだ
ってのがひとつめの勘違いで
それは数年前に始めって行った時にすぐに気づいた事なのだが
ふたつめの勘違いってのが
それ以来ずっと勘違いしていた事である
それはなんと店名
そんな事あるかいって思うかもなのだが
ふく助という店だとその時以来そう思っていたのだが
実は
ふ〜助
だったのである
そう
くではなく〜
この勘違いも後になって気がついて
というか教えてもらってよかった
だって
「きしそばって言う蕎麦あるんすけど行きます?」
「なにそれ」
「フースケって店なんすけど」
「なにそれ」
って
ここにたどり着けてなかったような気がするから
蕎麦切り ふ〜助
愛知県名古屋市千種区唐山町3−6
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